おばあちゃん
久しぶりにおばあちゃんの家に行った。
おばあちゃんはだんだん身体が動かなくなっていく脳の病気だ。
発症したのが高齢になってからだったので進行は遅い。
今85歳で、手足が不自由になっている。家の中でも車椅子で、自分で食べることはできるが、文字を書いたり料理をすることはできなくなった。
ボケてもいないし、よく喋るので、この難病になっていなかったら元気に動き回るおばあちゃんだったと思う。
小さい頃からおばあちゃんとよく一緒に過ごしていた。
数ヶ月会わなかっただけで、少し滑舌が悪くなっているのを感じた。
今の私は、おばあちゃんともっとこうすればよかった、という後悔はないから、
幼い頃からおばあちゃんと一緒に長い時間を過ごしてきて良かった。
おばあちゃんが自分の幼少期の話を聞くのが好きだ。
80年以上生きてて、時代が変わっていく渦の中にいて、単純にすごい。
おばあちゃんをみていると、今置かれている自分の人生を、きちんと生きようと思える。
人と比べて、人の人生を羨むことに何の意味もない。
自分が今できることをして、生きていくだけだ。