古着屋で働いて思うこと
私は今、古着メインのリサイクルショップで働いています。
この時期は冬物から春物に商品を入れ替えています。
今日は大量のコートを廃棄処分しました。
何年か前の冬から持ち越されて、この冬も店頭に並びましたが、結局誰の手にも取ってもらえず、廃棄処分となりました。
その中には、まだ着られそうなものもあったり、毛玉ができたり傷んだりしているものがありました。もったいないなとは思いつつも、買って着たいとは私は思いませんでした。だから廃棄されるんでしょうけど。
今世界でサスティナブルファッションとか、リサイクルとか、いろんなブランドが取り組んだり、インフルエンサーがsnsで発信したりしてるけど、日々廃棄される服たちを見て、何が変わっているのか、何かいい方向に向かっているのか、よくわかりません。
自分では、服を買うときはよく考えたり、着ない服を買ってしまうような無駄なことはしないように気をつけていますが、今はお気に入りでよく着ている服もいつかは処分することになるんですよね。
ひとつのものを長く使うのはいいことだとは思うけど、ぼろぼろよれよれになってるのを着続けるのは恥ずかしいと思ってしまいます。
今日レジに並んでいるお客さんの帽子が毛玉だらけだったのを見ただけで、
家片付いてなさそうだな、とか
だらしなさそうだな、とか
思っている自分に気がつきました。初対面の場合、どうしてもその人の身なりでどんな生活をしているのか想像してしまいます。
しわや毛玉ひとつない服を着ている人を見れば、家も綺麗そうだな、と思ったり、
ブランド物で全身固めていても、ヨレていたりだらしなく着ていたら、クローゼットの中乱れてそうだな、生活習慣もだらしないのかも、とか想像してしまいます。
私はやっぱり清潔で几帳面な人に見られたいです。だから、エコのために服を買わずに毛玉だらけの服を着続けることは私には難しいことです。
古着に限らず新品の売れ残った服も年間何億着も処分されると聞いたことがあります。
大量生産大量消費で世界の経済が回ってきたのは分かっていますが、それを今すぐ止めることが出来ないこともわかっていますが、どうにかならないものかなあと思いながら、職場で古着を眺める毎日です。
年末は、みんな大掃除をしたのか、買い取り査定に大量の服を持ってくるお客さんが増えます。
年始は、初売りセールで、大幅値下げして売り出した服を大量に買っていくお客さんが増えます。
年末に大量に処分して、年始に大量に買うんですよね。エンドレス。
私の話もエンドレスになりそうなので今回はここで終わります。